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おもりをつけて沈んでゆく主人公。
クラゲも死に絶えた海を背景にして綴られた短い詩と言葉の断片。
「Today I Die」は詩を綴る単語を組み替えて物語を進めていくゲーム。
単語を組み替えるたび幻想的な世界が展開していく。
単語以外にも画面上のものはほとんど掴んで移動することができる。
いろいろなものを掴んだり移動させたりしながら、
いくつかの世界を行き来し、新しい言葉を探して物語を進めよう。
シンプルなシステムとシンプルなグラフィック、そしてシンプルな物語。
すべてがシンプルでミニマム、無駄のない構成がうつくしい。
最小限の構成から生み出されるプレイヤーの想像力。
彼女はなぜ死ぬのか。誰かに殺されるのか、それとも自殺か。
そんな疑問は、言葉を組み替えるたびにかき消されていく。
世界を言葉で綴るのではなく、綴られた言葉によって
世界が生み出されているかのように景色が変化していく。
クリエイターは「I wish I were the moon」の Daniel Benmergui氏。
どちらも小さなゲームでありながら物語を感じさせる作品。
ゲームにこんな表現力があったのかとただただ感心させられる。
このゲームをプレイした時の感動は物語そのものよりむしろ
このゲーム自体の構造の美しさに対するものかもしれない。
それぐらいシンプルであること自体が魅力となっているゲーム。
エンディングは二つかな?
ぜひプレイしてみて。
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